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愛知歴史探訪🦊 新美南吉編
こんにちは。都タクシーブログ担当のノロです。
日中はまだ、暑いと感じる日が多いですが、
朝晩はぐっと涼しくなって、秋の訪れを感じます。
秋は、紅葉の季節ですが、
彩る花も多く、その中でも印象的なのがヒガンバナです。
ヒガンバナは真っ赤できれいな花なのですが、毒があり、彼岸の時期に咲くこともあり
縁起のよくない花としてもしられています。
最近、ヒガンバナの英語名を題名にしたアニメのなかで、キャラクタがヒガンバナを口にくわえているアイキャッチが流れ、
「絶対にマネしないように」と話題になりましたが、
ヒガンバナが印象的なお話と言えば、小学校の教科書で、誰もが読んでいる「ごん狐」です。
そして、ごん狐の作者、新美南吉は愛知県のご出身です。
というわけで、今回の歴史探訪は、以前ご紹介した江戸川乱歩に続き、文芸界からのご紹介になります。
南吉の生まれは、知多半島の付け根にあります愛知県半田市です。
半田市には新美南吉ゆかりの場所がたくさんあるのですが、今回は
新美南吉記念館に訪れました。
外観は非常におしゃれな建物です。
その中は、ごん狐であふれた、ひじょうに可愛らしい空間でした。
南吉は、わずか29歳でこの世をさりましたが、その生涯とともに
彼の残した作品についての解説がしっかりとされている、非常に興味深い記念館です。
館内の階段にもきつねの足跡が。
こういう演出も楽しいですよね。
ミュージアムショップの袋やおつり皿も非常に可愛らしい。
歴史探訪に合わせ、同じく半田市にある生家のほか、ゆかりの地も回る予定でしたが、
この日は、半田の町全体が大渋滞で、まわることができませんでした。
さて、その渋滞の理由がこちらです。
冒頭にもお書きしましたように、ヒガンバナのシーンが印象的な「ごん狐」ですから、それにあわせて秋祭りが行われていました。
記念館周辺の堤防には、ヒガンバナが咲き乱れていました。
台風一過の青空も手伝って、青と赤のコントラストが非常にきれいです。
たくさんの人が、堤防や田んぼのあぜ道を散歩していました。
私は、この新美南吉記念館を訪れるにあたり、もう一度、「ごん狐」を読み返しましたが、
ハッピーエンドではありませんし、多くを語る物語ではありません。
しかし、それが小学生の教科書に掲載されているのです。
「ひとりぼっち」であること、人の死に直面するということ。
良い行いが必ず感謝されるわけではないということ。
小学生のとき、これを理解して読んでいたかと自問すれば、おそらくそれはないでしょう。
しかし「ごん狐」という物語が、子供の心に与える影響は大きいと思います。
皆さんも、ヒガンバナが咲いているこの時期に、半田を訪れ、ごん狐の世界に触れてみてはいかがでしょうか?